閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

話し相手は家族だけの小さな世界から、ことりと【ひとりごと】を。

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巡りを良く、


2020/11/22
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少し前の出来事です。


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午前中、気分が優れず、床に就き、横になっていると、家近くの長椅子に居るであろう、祖母の声が聞こえました。明るい声で話しているということは、いつものお友達に会えたのでしょう。


時折楽しそうな笑い声も聞こえてきます。その声を聞きながら、なぜか少し安心して休めました。


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聞くと、花々に次何色の花が咲くか分かるように、と印をつけ、その後、散歩している途中で、お友達に出会ったとのことでした。


祖母は週に1回、市の健康委員会からの呼びかけで、市の施設へ≪体操の会≫に通っています。≪体操の日≫なのに散歩までするのは元気な証です。


祖母を送り出してから母は畑での片付けの作業から薪仕事へと切り替えました。父は山の草刈りへ。


私はというと体調が優れず、顔のあたりがぼんやりとして、腫れぼったく、背中を叩いてもらったりしていますが、なかなか効果がありません。


大体いつもなら、背筋を叩いてもらうと、気分が良くなる場合が多いのです。多分これは私だけかもしれませんが。


今日は本当に良くないです。じっとしていると、背筋が冷え、≪綱渡り感覚≫や≪離人症状態≫が強く出ます。


「あー今日は本当に良くないな」と眠りも出来ずに横たわり、その後、身体の痛みを紛らわすため、起きたり、椅子に座ったり、とりあえず動いてみます。


そうしているうちに、祖母が≪体操≫から帰ってきました。祖母も疲れた顔をしていました。
「大丈夫、お茶淹れようか、」「ありがと、大丈夫や」ふーっと、一息ついて、祖母も休みます。


少し会話していると、「やらんなんことある」と言い、立ち上がって作業を始めました。母が祖母に「≪ずいき≫の酢の物作って」と頼んだそうです。


赤い茎である≪赤ずいき≫の酢の物はやわらかくて甘酸っぱく、つるりと食べやすいのが特徴です。


丁寧に≪ずいき≫の皮を取り、酢の物を作り始めました。容器にたくさんの≪ずいき酢の物≫を作って「≪赤ずいき≫は血の巡りよくなるから、たくさん食べや、」と優れない顔をした私を気にして、味見皿を出してきました。


ありがと、お祖母ちゃん、心配かけてごめんなさい。
今日も作ってくれて、感謝しています。




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憂鬱の巡り


2020/11/21
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≪日記≫には、毎日の≪精神的・身体的状態≫を詳しく書けませんが、日日、身体の«調子の変化≫を感じます。近頃、寝聡くなり、1日2、3時間の≪睡眠≫が2ヶ月近くになりました。


飲食をするときは飲み込みにくくなり、食事の途中に≪胃痛≫が始まります。


≪睡眠≫は昼夜逆転をなんとか避けたいのですが、眠れるときに眠れるだけ、とりあえず身体を休められる時を逃さずに。


身体は疲弊していても、入眠の際に、意識の手放し方が上手くいかず、うつらうつらと眠りが浅いので、まとまった«深い眠り»は叶いません。


背筋が冷え、≪離人症状態≫がぬぐえず、身体が熱っぽく、だるくて起きているのも辛い時もあります。≪睡眠≫をとれば楽になれるのかもしれません。


≪食≫に関しても同様の状況になりつつあります。


2年前、全くと言っていいほど、食事が出来なくなったことがあります。その時は、せめて栄養のある卵料理やチーズなどの食材を摂ろうと試みましたが、一口、二口だけしか飲み込めず、食せなかったことが3ヶ月続きました。


ここ数ヶ月は食欲があり、≪胃痛≫も治まっていて、意識せず食事が出来ていたのですが、以前ほどではありませんが、ここにきてまた始まってしまいました。


«緊張緩和薬»を服薬しながらの食事です。毎食時、服薬数を多くしなければならなくなりました。


≪胃痛≫があると食欲があっても飲み込めず、極端に食す速度が落ちます。普段の食事も、食後の家族をかなり待たせてしまいます。家族は「焦らなくていい、食べられるだけでいい」と、いつものように、見守ってくれています。


以前の経験から、抗わず«調子の変化≫を受け入れながら。身体的状況に沿うよう活動していこうと思います。


自らが行動し、この瞬間を忘れないために記します。
出来るときに、出来ることを出来るだけ。




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心と空間、記憶の香


2020/11/20
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久しぶりの雨です。あいにくの、雨、です。


今日は≪内報恩講≫≪報恩講参り≫にあたります。祖母は朝、玄関先でお香を焚き始めました。箱を開けた時ふわっと香が広がり、そこから場の空間が変わります。



一度焚くと残り香もつづき、 ふんわりとした時が長く愉しめます。≪お彼岸≫≪お盆≫≪報恩講≫≪お正月≫などの特別ごとや、来客時によく焚きます。


足下の悪い中、今日参られる御坊様が来られました。お寺の方々も。


≪内報恩講≫は、宗祖とご先祖のご恩を味わい、生きる人々との出会いに感謝し、自らの生き方について考える日と言われます。


町の人たちが少なり門徒が減った今、少しずつ行事も簡略化されるようになったと、祖母は言います。20分程でしょうか。お経、お話しをされ、帰られました。


このあとは≪打付≫≪お宿≫と呼ばれる、毎年、割り当てられた門徒の家でお休みされるそうです。


短い時間でしたが、気が張りました。いつも≪内報恩講≫になると雰囲気が違います。静寂の後お経が続き、また静寂へと。


出会いの感謝と生き方について考える日。


私はたくさんの人とは出会っていませんが、一期一会と思い、数少ない出会いに感謝しています。これまで生きてきて、人の生き方は千差万別で比べる必要はないことを、思い、考えさせられ続けています。


宗祖の教えと自らを思い振り返る日、これからも、このような機会はあります。


香は心と空間を整えてくれます。


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恵みのひと時


2020/11/19
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3時15分、眠っている祖母の枕元へ。そっと朝刊を置くことができました。久しぶりに成功です。早朝の玄関は足下が悪いので、高齢の祖母には出来るだけ届けるようにしたいので、起こさなくて良かったです。


5時50分、空明り。
仄白くなる空明かりの、色味を見ます。薄い青の中に黄色が混じり、光が射してきます。何かを考えているようで、考えていない時間、大切です。


7時10分は≪珈琲時間≫。
快晴の朝、今日も気温が高くなりそうです。天気予報ではもうすぐ雨の期間に入りそうなので、皆、各々に外での作業も切りの良い所までしたいそうです。


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暖かく、穏やかな11月、今日も続いています。
≪有機栽培≫を志し、今年も≪自然の恵み≫を育ててくれた、母。



12月初旬から、≪大根の麹漬け≫を作り始めます。そして、葉を落とした≪大根≫は冬の間、雪の下の地中にもぐらせておくと、数ヶ月保存できるようです。


また葉野菜をたっぷりと摂りたい時など≪白菜≫はお鍋料理に活躍してくれます。


母は午前中から≪さといも掘り≫と、大仕事でした。大きい≪がしら≫と呼ばれる根部分から、≪さといも≫が生っています。



ひとつの塊から、これだけの≪さといも≫が採れました。



この塊が15株あり、≪がしら≫を除く≪さといも≫は数量は、計約50kgありました。


ひとつひとつ大きく実った≪さといも≫は、やわらかくて、つるつる、すべすべとした口触りなので、≪さといもの煮物≫は家族に大好評です。


山の幸である≪原木なめこ≫の収穫は、そろそろ時期が終わりに近づいてきました。



一昨年、植菌した≪原木なめこ≫は大きくて実が引き締まり食べ応えがありました。大根おろしと一緒に酢の物として、さっぱりと。お味噌汁の具としても。


本当においしくいただきました。


冬の収穫作業はまだまだ続きますが、ありのままを頂けることは、幸せで、意義深く、日々のあつまりで出来た、≪自然の恵み≫と母に感謝します。



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ご恩とご縁


2020/11/18
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3時20分、朝刊をそっと祖母の枕元へ、と気づかれました。惜しかったです。「ありがと」祖母にお礼を言われましたが、「起こしてしまってごめん」と謝ると、「起きとったよ」と返されました。待っていたようです。


5時45分の空明り、暗闇が徐々に仄白くなり空を見上げると、朝日の予兆でしょうか、青色と明るい黄色が混じり合ったような空色でした。天気が良さそうです。


7時は≪珈琲時間≫。
晴れの予想なので、外や家の中で出来ることを。
最近暖かい日が続くので、皆作業しやすいそうです。


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11月20日は、毎年家では≪内報恩講≫が行われます。≪報恩講参り≫とも呼称されます。


そのため事前に、≪特別な仏花≫の注文や、≪お供え≫の用意、そして、≪仏具≫を磨いて≪報恩講≫に向けて調えておきます。


祖母はこちらに来てから、ずっとお仏壇を守ってきました。今日は≪仏具≫を磨くために、朝から気合が入っています。例年、11月20日は寒い日もよくあり、ことのほか、仏間は冷え、作業しにくい環境にありましたが、今年は暖かいので作業が捗りそうで安心しました。


≪仏具≫を少し見せてもらうことにしました。≪お花立て≫や≪灯立≫≪御燈明≫≪おりん≫など数々の仏具を、お仏壇から引き下げます。


こちらの、≪玉香炉≫はお仏壇の真ん中に置かれます。



そして、≪仏扇≫、≪灯明消し≫です。
50年前に祖父と祖母が祇園祭へ見物に赴いた時に、 買い求めたものです。



≪仏扇≫は私もよく知っています。小さい頃の習慣として、 毎朝、家族と≪仏様のお参り≫をしていました。


ろうそくに火を灯し、お線香に火を灯します。御経を唱え、合掌し、 ≪仏扇≫でろうそくの灯りを消します。


ろうそくの火は私たちを照らす仏様のお慈悲のぬくもりを表すとされています。家族とともにいつまでも健やかにと、願い祈っていました。


高齢になる祖母は、2時間以上かけて、≪仏具≫を磨きました。丹念な祖母の作業には、私の助力はあまり意味を成しません。


≪仏具≫の扱い方など、まだ知らないことだらけですが、宗祖のとご先祖のご恩を味わい、教えにご縁持つことが≪内報恩講≫だそうです。


分からないことが多いですが、仏様の道具を丁寧に扱う祖母を側で見入っていると、この家にとって、代々大切なことが行われていたのだと、道具を磨く祖母に感謝しながら、惟いました。


滞りなく行事が進みますように。



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