森の気、希う処
2023/04/11
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明るい陽に穏やかな日、幾重にと日日は続いています。温かさの度合いも今日は増しています。時々ですが、快い日でも心気に波がある時は空を眺めることも出来ない状況に陥り、そのような時は特に、誰にでも何にでも良いので何かに希いたい時があります。
心気を保つことを願っている私を力づけてくれるため母が≪生命力の気場≫へ連れ出してくれました。満ちている森の気は厳として清らかで、心が引き締まる場です。
参道は大木に囲まれているためか、ひやりと度合いが一段と落ち着く感覚で、一歩ずつ足を進めると空間がそこだけ止まっているような、巡り流れているような気配です。社に続く参道は、遙か過ぎ去った時をこの瞬間に魅せてくれているようです。
空を見上げると、脈々と受け継がれた木々が空間をふわりと囲んでいます。足元ばかり見て黙々と歩みを進めていましたが、立ち止まって全てを眺めることで、空間の気を分けていただけているように思えました。
目に映るものだけが全てではないことは、日日を過ごしていると感じ取れることがあります。連れて来てくれた母に感謝し、生命の源を深い呼吸をしながら心気に、身体に気を巡らせることで自らの基の根に燈火を仄かに湧きたたせます。
自らが行動し、この瞬間を忘れないために記します。
出来るときに、出来ることを出来るだけ。