閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

心気穏やかに過ごすことを志し、ざっくりと【日日】や【想い】を綴ります。

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雪の下、春の香 四滴


2023/3/11
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。


春の陽が重なる日、明日が雨かも知れないと予報で知った祖母は、「散歩ついでに椎茸見てくる」と、雨に合う前に≪椎茸≫を確認しに行きました。



椎茸全盛期です。「たくさん採れたね、」と驚く私に、「まだまだ生っとるよ、小さいの」と原木の恩恵はまだまだ続くそうです。原木に菌を埋め込んだ自然無農薬栽培の≪椎茸≫は原木の確保が大事です。ここ数年、菌を植えるための良い原木がなく、いつか採れなくなる時期が来るそうです。


たくさんの恩恵を山から受け取り、それを大事に扱うため、≪椎茸≫は干して恵みを維持し続けます。≪干し椎茸≫にする場合は薪ストーブの力が必要ですが、今回は大量のため吊るして干すこととなりました。



祖母がひとつひとつの≪椎茸≫を紐糸で編み込んでいきます。その手際の良さには「すごいね、すごい」と感嘆するばかりでした。


祖母は「また行かんなん」と、散歩兼収穫のため晴れの日を待ちます。春の陽は世界に原動力を与えてくれます。山も人も、陽の光を受け取り自らの生命の源に注いで、またそれを基にたくさんの原動に変えていくのでしょう。


山の恩恵をありのままをいただけることは、幸せで、意義深く。
日日のあつまりで出来た≪自然の恵み≫と祖母に感謝します。



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