閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

心気穏やかに過ごすことを志し、ざっくりと【日日】や【想い】を綴ります。

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言の葉と風味、五色月


2023/05/22
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。


この間、祖母が十八番のひとつ≪餡巻き≫を作ってくれました。≪小麦粉≫≪重曹≫に≪卵≫≪牛乳≫≪砂糖≫を混ぜ、≪鉄の片手鍋≫でジュっと熱々に焼き上げます。


高齢な祖母は、「ふーっ、よいしょ、」とひとつひとつ、ゆっくりと行動しながら作ります。大変そうに思えますが、料理好きの祖母はあきらめません。「餡巻きの餡は、こし餡でなきゃ」と言いたっぷりと≪こし餡≫を入れます。


生地がぷくぷくなりだしたら、くるっと巻いて、きつね色になれば上等です。



立ち仕事の作業は一時間以上経ち、暑がりの祖母は汗をかきながら、懸命に取り組みました。「休んだら、」「もう良いよ、」という言葉は祖母には届きません。


「味見してみ、」祖母から声が掛かります、「生地にちゃんと火通っとるよ、おいしい」「そうか、」と、ほこほこと一安心の顔。家族の「おいしいよ」の一言が祖母の聞きたい言葉なのです。


それでも、「だんだん、出来んようになるわ」と弱音を吐くことも。今回作ったのは15個、お友達を呼んでお茶会が出来そうです。


ありがとうね、お祖母ちゃん、おいしいよ。
大丈夫、大丈夫、これからもゆっくりと。



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