ありがとうを、九十四回
2023/06/26
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。
先週、祖母の94回目の誕生日でした。毎年、おめでたい晴れの日には家族揃ってお祝いします。そして祖母は毎年「そんなことせんでいいのに」と複数の感情が入り混じった不可思議な表情をしてくれます。
笑顔を見せてほしくて「皆でおいしもの食べたいからだよ、」「そうそう、お祖母ちゃんの誕生日に託けてね」と戯言めいた言を皆口々に発します。「ありがとね」と祖母の表情が少しは柔らかくなった気配がしました。
まずは、母のお手製の≪握り寿司≫です。お祝いの会には欠かせません。母に感謝しつつ、この時のために胃痛を抑えるため≪緊張緩和薬≫を服薬していたので、ぺろりと完食する事が出来ました。
生誕祭に特有の歌を皆で謡いながら、ケーキの登場です。姉が≪メロンのショートケーキ≫を求めに行ってくれました。感謝です。
祖母が蝋燭を吹き消すと、「おめでとう」の大合唱です。こうして家族で毎回お祝いし、過ごせる事が至福です。そして何より祖母が一緒に居てくれることが有難いです。頑張り屋で頑固でお茶目な存在の祖母は大切な家族であり、「こうありたい」と度々思わせてくれる師なのです。
いつも傍に居てくれてありがとうね、お祖母ちゃん。