過ごせるように、
2023/08/06
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。
いつものように眠られない夜を過ごしていると、近くの部屋から、声が聞こえました。そのようなことが頻繁にあるわけではありませんが、事のわけが分かるので、焦らず、それでも急いで、部屋へ向かいます。
「お祖母ちゃん、瀞愁だよ」「大丈夫、大丈夫、みんないるよ」目が覚めるまで声をかけ続けます。夢でうなされる祖母に、たまに合います。
一度、すぐに傍に行けない状況があり、うなされ続け、その後軽く名前を呼び、起きたかと思い呼ぶのをやめて、止んだかと思った瞬間、叫んだことがありました。
その時、かなり体力を消耗させてしまったので、うなされたらすぐに≪完全に目が覚める≫まで早めに起こす事を心しました。
起こした後は、背中をさすりながら、「大丈夫、大丈夫」と繰り返し、お互い安心したところで調子を聞きました。
胸か胃のあたりが辛いみたいで、背中をさすると楽になるようでした。しばらく会話しながらさすり続けます。「ありがと、楽になった」との言葉で一旦止めます。
その後、お互い眠られないので、新聞が届くまで、≪クロスワード≫を解きます。
「3のヨコの問いは?」「んー、それは、」「8のタテはこうじゃない?」「お、そうやな、」一緒に一問一問解き、調子を窺いながら時間を過ごします。≪クロスワード≫も解けたので「また新聞持ってくるね」「頼むね、」と部屋を後にします。
突然、夢の中で彷徨っている祖母と出合う時がありますが、近くに居られて良かったと、起こした後はつくづく思います。
少しでも安心して過ごせるように。