閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

話し相手は家族だけの小さな世界から、ことりと【ひとりごと】を。

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自家用車で、


2020/11/17
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3時15分、朝刊を受け取り、祖母の許へ届けます。最近は手渡しが多く、一面記事をちらりと見、少し会話します。ちょっとした時間が、安心を与えてくれます。


5時45分の空明りは、と。最近は安定した日が続くので、空には雲はありますが色味は濃くありません。仄白く、明るくなるまで待つ間、窓を開けて一呼吸します。


一日の始まりを感じます。落ち着いていきましょう。


7時過ぎ、≪珈琲時間≫。ここ最近の皆の予定はあまり変わりません。
冬に備えて、天気の良い日は外作業です。


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笑い声が聞こえます。祖母が我が家近くの長椅子で、お友達に出会ったようです。


あの声は紛れもなく祖母。話し声が聞こえます。内容は分かりませんが、時折明るい声が聞こえるので、楽しんでいるのでしょう。


今日も元気です。


母は、畝づくりを終え、≪えんどう≫の種を蒔いた後は、最近はずっと冬を迎える前に畑の片付けです。そしてマルチシートをかけ、次の時期に備えておきます。


父は柿の木の剪定の後、枝をまとめて裏庭を整えます。


私はというと、身体がだるいです。背筋が冷たく、綱渡りの感覚がぬぐえません。最近、なかなかすっきりとした日がないので弱りました。


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そして、祖母とお友達のおしゃべりはお昼ごろまで続きました。


午後からはまた別のお友達の所へ行くようです。そのお友達に届けるため、≪さつまいも≫を茹で始めました。茹でながら、昔のことをちらりと話してくれました。


祖母の生まれ育ったところは≪さつまいも≫が採れなかったので二番米と、≪さつまいも≫を物々交換していたそうです。


≪そばがま≫と呼ばれていた現在の薬缶の2倍以上の大きさのもので、今のように茹でて、戦時中はお米の中に≪さつまいも≫を入れ、炊いて食していたそうです。


≪そばがま≫が気になったので調べましたが、よく分かりませんでした。お蕎麦の≪そば釜≫ではないようなのです。残念です。


≪さつまいも≫を茹でた後は≪昆布と身欠きにしんの甘露煮≫を作り始めました。父の好物です。≪昆布巻き≫も好きなので、また作ってくれないか聞いてみないと。


仏花にする菊と≪さつまいも≫を持って、≪自家用車≫でお友達に会いに行きます。


今日も元気です。




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甘味が生い立つとき


2020/11/16
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3時20分、朝刊届け。今日も祖母に手渡しです。そっと祖母の枕元に、と置いていくのも大変なのですが、起こさないようにと置けた時は、嬉しいのです。次回に期待します。


5時50分、空明りは。最近暖かく晴れ模様が続くので、薄い雲が流れていく様をよく見ます。窓を開けると、風は通りますが、ひやりとしたものではないので、今日も気温は高めになるのでしょうか。


7時10分、≪珈琲時間≫昨日はひと味違いましたが、今日はどうだったのでしょう。


天気の良い日が続くので作業もしやすいようですが、その代わり気温が高いので動くと暑くなり、着用するものに困るようです。


今日も、皆外作業が多そうです。


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しぶ柿を干し始めて約1週間が経ちました。


≪送風≫と≪薪ストーブ≫で、日に日に乾燥していく様は、しぶ柿が≪干し柿≫になる過程を観察できるので、不思議な変化とともに、毎日関心を深めています。


こちらは干し始めの柿です。



こちらは3日目。



そして、6日目になります。



大きな柿から小ぶりのものまで凝縮から色味まで、それぞれの変化がだいぶ違います。乾燥しすでに固くなっている柿もあり、今年は乾燥が早いような気がします。


母は「甘くなりますように」「おいしくなりますように」と思いを込めながら。
吊るしてある竿を前後にしたり、2日に1回、手袋をして≪もむ作業≫を熟成度合いを確認しながら作業を進めます。


≪薪ストーブ≫も活躍してくれています。
じっくりと、乾燥させるために。



あと7日から10日ぐらい、と思われますが、自然の恵みなのでどうなるか最後まで分かりません。


乾燥して凝縮すればするほど、甘味が生まれ、ひとつひとつ美味しさが際立ってくれることを願い。


これからの≪経日変化≫に期待したいと思います。



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紅葉、珈琲茶会


2020/11/15
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くもり、はれ、あめ?


胸を高鳴らしながら、または心躍らせるように。今日の空明りを眺めます。


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ご飯を炊いておむすびを。珈琲は冷めないうちに水筒へ。


前回の教訓、珈琲に甘いものが一緒にあると花丸です。インスタントでも温かいスープもあれば、なお心地よく。


今日は、ふたたび色づく季節を求めて、赴きました。


5月に、晴れている日は≪裏庭茶会≫と称して、キャンプで使う折り畳みの椅子を運び出し、家の裏庭で、毎朝珈琲を飲んでいました。


朝、6時過ぎに開催され、出席したい人だけする。
私は毎朝珈琲を淹れる担当でした。


そして7月に入り梅雨が長引き、家の中で≪珈琲時間≫をするようになりました。


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家の裏庭で、毎朝開催されていた≪裏庭茶会≫が、天候や季節の変化と共に家の中での≪珈琲時間≫に変わり、約4ヶ月。


そして今日は、裏庭や家から外の世界へ。家族分の折り畳み椅子を持って、気の向くままに。ふたたび、紅葉ドライブです。


家族に説得され、睡眠はばっちりとはいきませんが、≪緊張緩和薬≫を事前に服薬し、手に握りしめ、休憩できそうな場所を確認。


とりあえず、行ってみないと何とも言えません。緊張か高揚か睡眠不足か分かりませんが、とりあえず胸は高鳴っています。


久しぶりの遠出です。


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前回と違う経路で、目的地を定めないまま。まずは近場の山地へ向かいます。



「近いとこやけど、なかなか来れないね」「ひさしぶりだね」今日は快晴で、心地の良い日でした。



たくさんの地域を巡って、昼食をとれる場所を探します。「どうしようか、」「やっぱり、あの公園が良いよ」「落ち着くしね」と向かった場所は、昨年も訪れた公園でした。



たくさんの種類の木々が出迎えてくれました。



早速、おむすびを。長い時間移動をしていたのでお腹もすいたようで、皆スープもあっという間に食してしまいましたが、やはりというか、私は≪胃痛≫のため途中食事を挫折しました。


次は、≪紅葉茶会≫です。珈琲を注ぎ、今日の甘味は≪チーズケーキ≫です。≪ホオノキ≫をが眺めながら、ゆったりとした時間を、各自過ごします。



「暖かいし、晴れて良かったね」「やっぱり落ち着くね、この公園」「チーズケーキおいし、」「珈琲、めちゃくちゃ美味しい、」「なんでだろ、いつもの珈琲なんに」「やっぱり、紅葉は終わりがけやけど、来てよかったね」口々に、感想を言い合います。


睡眠不足や胃痛など、相変わらずの私でしたが、今回も、紅葉を家族みんなで愉しむことが出来て良かったです。幸せな時間を過ごせました。


また、いつもの日日が、味わい深くなりました。
今日の佳き日に、感謝を。



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昔日の味と知友


2020/11/14
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3時過ぎ、気配がして部屋を伺ったところ、祖母が起きていました。「寝れんのか、大丈夫か、」と心配され、「待っとって、もうすぐで朝刊くるから、持ってくるね」と、配達されるまで少し会話し、20分ごろに朝刊を取りに行きました。


5時45分、空明りはまだ濃い雲に覆われて暗いまま、2、3分くらいで仄白く、空と雲の境目が分かるくらい輪郭が冴えてきました。窓を開けると思いのほか、ひやりとせず、空気も穏やかです。


7時の珈琲時間。
最近は日中には光が射し、暖かい日が続いています。皆、少し外で作業をするようです。


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昼食時、雑誌や本の話題になった時。


祖母が、≪主婦の友≫や≪婦人俱楽部≫とか、雑誌はおじいちゃんがたまに買ってきてくれてたんやよ」と話し始めてました。


「よく人を招いていたから、食事に何か変わったものを作らんなんと思って、≪主婦の友≫の≪付録≫に載っていた作り方を参考にしとったよ」


私は興味深く、「何作っとったん?」と聞いてみると、「昔はおじいちゃんの同僚の人が来た時にロールキャベツを作ったら、すごく喜んでくれたよ」と亡き祖父とのことを、懐かしそうに振り返っていました。


「作り方はもう忘れた」と話していましたが。
なかなかに大変な事をしていたのだなぁと感心しきりでした。


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午後からは一回り以上年の離れた、祖母のお友達が会いに来てくれました。


祖母は嬉しそうに、「あがって、あがって」と招き入れました。以前はこの光景はよく見ていたのですが、感染症が流行りだしてからは、行き来が難しくなり、ここ半年以上は全くと言っていいほど、お友達を招くことはありませんでした。


久しぶりに来てくれたので、とても嬉しそうでした。


そこで、お茶の用意などを手伝います。急な来客が来ると祖母は少し慌ててしまうように見える時があるので。お湯を掛け、お茶を淹れます。


基本的にしっかりしている祖母には手伝いなどは必要ないと思いますが、最近ふらつくことがあるので、心配性な私が勝手に行うようにしています。


その後、話に花を咲かせているようで、時折楽しそうな笑い声が響きました。「久しぶりだなぁ」と何故か私の方が懐かしい心地になってしまいました。


昔も現在も、人を招くのは祖父だけではなく、祖母も楽しいのでしょう。


不安なく、これからも親しい人と笑い合える時間をたくさん過ごせれば、と改めて想う時間でした。



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謎解き


2020/11/13
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3時15分、起きていた祖母に朝刊を届けます。


新聞に心惹かれる記事があったので、少し祖母と話しました。冬らしい光景の記事に祖母も「もうそんな時期か」と興味深そうに読み始めました。


5時45分、いつものように空明りを。


今朝は月がくっきりと見えました。
夜が明けていく様は、静寂や空気などを受ける感覚が敏感になるような気がします。



暗闇から仄白くなっていくまで、15分ほどの時間。
澄んでいく空気の中、今朝は、月と一緒に過ごせました。



7時10分、≪珈琲時間≫。


月を見ることが出来たことを話します。興味を持ってくれたり無関心だったり様々な反応の中、今日は天気が良いのだろうと、最終的には天候の話になりました。


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予想通り、快晴の日。
朝は10℃のさわやかな日和になりました。日中はもっと暖かくなるようです。


祖母は最近の習慣、散歩がてら≪原木なめこ≫の様子を見に行きます。母は柿を吊るしている竿を移動しながら、乾燥度合を見ます。


もう柿は乾燥してきて皮が張っているので、手袋をして、少し揉みながら繊維を崩していきます。


30分の散歩後、祖母がお友達から≪赤い実の蔓≫を頂き、持ってきました。




「何て名前やったっけ?」祖母が母に聞きますが、「前に見て聞いたけど忘れた、なんやったっけ?」と、二人して疑問符を掛け合います。


私は「これは、始まるな」と思いました。


早速、祖母は≪図鑑≫を出してきて調べ始めます。母はスマホで調べ始めます。二人とも気になりだしたら止まりません。


お互い無言で調べ始めたと思ったら、「赤い実やしこれじゃない?」「いや、それは違うやつやろ、これは?」「赤い実はそれっぽいけど葉が違うやろー」


と花の名前を次々と出し始め気になる二人は昼食中もずっと論じ合っていました。


私は、はっきり言って、ついていけていません。まるで謎を解いているかのように、正解に辿り着けるまでずっと、です。


毎回、草や木、花の名前が分からない場合は、二人で意見を出しあい、独特の世界に入ります。


そして1時間30分後、ようやく、答えが見つかりました。≪ビナンカズラ(別名サネカズラ)≫だそうです。


二人は、「あー、そうやった」、「前に見たことあるのに、」と分かって嬉しく思う反面、悔しそうで、それでいて楽しそうでした。


論じたり、語り合ったりと、たまに始まる二人の世界。


一人で出来なくても、二人でなら。




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