閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

心気穏やかに過ごすことを志し、ざっくりと【日日】や【想い】を綴ります。

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言の葉と風味、風待月


2023/06/22
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。


先日、祖母が≪大豆の甘煮≫を作ってくれました。大豆を5合(約670g)一晩水に浸しておき、まずはひと煮立ち、そして灰汁をとります。



相変わらずの立ち仕事です。大息ため息つきながらとゆっくりと動き、灰汁をとります。そのあと何回か鍋を両手で持ち振りながら、「ふーっ、よいしょ、」と上下左右に大豆をひっくり返します。それから柔らかくなるまでコトコトと、1時間煮炊きます。


味付けは祖母独自の感覚、目分量です。
良い頃合いを見計らって≪砂糖≫を入れます。頃合いを見間違えると大豆の芯まで味が染み込みません。またコトコトと30分。


そして≪塩≫で引き締めます。≪醤油≫で旨味を足して、弱火で飴色になるまで煮詰めます。またまた、コトコトと1時間、そして「よいしょ、」と大豆をひっくり返すこと数回。



この頃になると甘さと旨味の風合いが重なった≪大豆の甘煮≫特有の香が部屋中に広がります。


小皿を差し出しながら「味見してみ、」と祖母が誘います。
「そんなに甘くないやろ、」「砂糖どのくらい入れたの、」「400」「結構入るね」「これでも減らした方や」と。


我が家の≪大豆の甘煮≫は甘さが、佳いい加減なのです。
今回も有り難くいただきました。



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