閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

心気穏やかに過ごすことを志し、ざっくりと【日日】や【想い】を綴ります。

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昔日の味と知友


2020/11/14
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3時過ぎ、気配がして部屋を伺ったところ、祖母が起きていました。「寝れんのか、大丈夫か、」と心配され、「待っとって、もうすぐで朝刊くるから、持ってくるね」と、配達されるまで少し会話し、20分ごろに朝刊を取りに行きました。


5時45分、空明りはまだ濃い雲に覆われて暗いまま、2、3分くらいで仄白く、空と雲の境目が分かるくらい輪郭が冴えてきました。窓を開けると思いのほか、ひやりとせず、空気も穏やかです。


7時の珈琲時間。
最近は日中には光が射し、暖かい日が続いています。皆、少し外で作業をするようです。


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昼食時、雑誌や本の話題になった時。


祖母が、≪主婦の友≫や≪婦人俱楽部≫とか、雑誌はおじいちゃんがたまに買ってきてくれてたんやよ」と話し始めてました。


「よく人を招いていたから、食事に何か変わったものを作らんなんと思って、≪主婦の友≫の≪付録≫に載っていた作り方を参考にしとったよ」


私は興味深く、「何作っとったん?」と聞いてみると、「昔はおじいちゃんの同僚の人が来た時にロールキャベツを作ったら、すごく喜んでくれたよ」と亡き祖父とのことを、懐かしそうに振り返っていました。


「作り方はもう忘れた」と話していましたが。
なかなかに大変な事をしていたのだなぁと感心しきりでした。


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午後からは一回り以上年の離れた、祖母のお友達が会いに来てくれました。


祖母は嬉しそうに、「あがって、あがって」と招き入れました。以前はこの光景はよく見ていたのですが、感染症が流行りだしてからは、行き来が難しくなり、ここ半年以上は全くと言っていいほど、お友達を招くことはありませんでした。


久しぶりに来てくれたので、とても嬉しそうでした。


そこで、お茶の用意などを手伝います。急な来客が来ると祖母は少し慌ててしまうように見える時があるので。お湯を掛け、お茶を淹れます。


基本的にしっかりしている祖母には手伝いなどは必要ないと思いますが、最近ふらつくことがあるので、心配性な私が勝手に行うようにしています。


その後、話に花を咲かせているようで、時折楽しそうな笑い声が響きました。「久しぶりだなぁ」と何故か私の方が懐かしい心地になってしまいました。


昔も現在も、人を招くのは祖父だけではなく、祖母も楽しいのでしょう。


不安なく、これからも親しい人と笑い合える時間をたくさん過ごせれば、と改めて想う時間でした。



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