閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

心気穏やかに過ごすことを志し、ざっくりと【日日】や【想い】を綴ります。

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謎解き


2020/11/13
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3時15分、起きていた祖母に朝刊を届けます。


新聞に心惹かれる記事があったので、少し祖母と話しました。冬らしい光景の記事に祖母も「もうそんな時期か」と興味深そうに読み始めました。


5時45分、いつものように空明りを。


今朝は月がくっきりと見えました。
夜が明けていく様は、静寂や空気などを受ける感覚が敏感になるような気がします。



暗闇から仄白くなっていくまで、15分ほどの時間。
澄んでいく空気の中、今朝は、月と一緒に過ごせました。



7時10分、≪珈琲時間≫。


月を見ることが出来たことを話します。興味を持ってくれたり無関心だったり様々な反応の中、今日は天気が良いのだろうと、最終的には天候の話になりました。


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予想通り、快晴の日。
朝は10℃のさわやかな日和になりました。日中はもっと暖かくなるようです。


祖母は最近の習慣、散歩がてら≪原木なめこ≫の様子を見に行きます。母は柿を吊るしている竿を移動しながら、乾燥度合を見ます。


もう柿は乾燥してきて皮が張っているので、手袋をして、少し揉みながら繊維を崩していきます。


30分の散歩後、祖母がお友達から≪赤い実の蔓≫を頂き、持ってきました。




「何て名前やったっけ?」祖母が母に聞きますが、「前に見て聞いたけど忘れた、なんやったっけ?」と、二人して疑問符を掛け合います。


私は「これは、始まるな」と思いました。


早速、祖母は≪図鑑≫を出してきて調べ始めます。母はスマホで調べ始めます。二人とも気になりだしたら止まりません。


お互い無言で調べ始めたと思ったら、「赤い実やしこれじゃない?」「いや、それは違うやつやろ、これは?」「赤い実はそれっぽいけど葉が違うやろー」


と花の名前を次々と出し始め気になる二人は昼食中もずっと論じ合っていました。


私は、はっきり言って、ついていけていません。まるで謎を解いているかのように、正解に辿り着けるまでずっと、です。


毎回、草や木、花の名前が分からない場合は、二人で意見を出しあい、独特の世界に入ります。


そして1時間30分後、ようやく、答えが見つかりました。≪ビナンカズラ(別名サネカズラ)≫だそうです。


二人は、「あー、そうやった」、「前に見たことあるのに、」と分かって嬉しく思う反面、悔しそうで、それでいて楽しそうでした。


論じたり、語り合ったりと、たまに始まる二人の世界。


一人で出来なくても、二人でなら。



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