30本の行方
2020/12/09
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3時20分、祖母へ朝刊を届けます。待っていてくれたみたいで、良かったです。「ほぃ、」「ありがと」と、そして軽く会話をし、後にします。
6時5分の空明り。12月に入り、仄白くなるのも時間がかかるようになりました。窓を開けるとふわっと冷えた風が舞い込み、目覚ましにと思い、深呼吸します。
7時15分の珈琲時間、≪薪ストーブ≫の焚き付けを1時間前に。
皆が起床するころに暖まると良いのですが。「火があるとホッとする」との一言で安心します。
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母が11月24日に≪大根引き≫をし、30本余りの大根たちは並んで干されました。
その後、11月30日の様子は、
12月5日頃の、
そして、いよいよ30本の大根たちの行方が決まりました。
≪たくあん≫となる漬けられた大根たちは来年まで寝かせられます。我が家ではよく≪たくあん≫を醤油で味付けし、唐辛子を入れ辛みを付け加えた≪たくあんの煮物≫を作ります。
≪ぜいたく煮≫とも言うことを祖母に教えてもらい、何故≪ぜいたく≫なのかと尋ねると「漬けたものをわざわざ煮物にするために炊くからだよ」とのことでした。
ひと手間多くしなければいけないので≪贅沢≫な料理と言うことなのでしょうか。他には、≪ふるさと煮≫と呼ばれているところも。地域や家庭によって≪たくあんの煮物≫は名が変わるようです。
≪たくあん≫として食す場合とは違いやわらかさがある歯触りの≪たくあんの煮物≫こと≪ぜいたく煮≫は、塩味が程よくあり唐辛子の辛みも効いて、食欲が増します。
今年も30本の大根が≪たくあん≫として保存食となりました。
来年が楽しみです。