冬の守り神
2020/12/02
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3時15分、配達された朝刊を。今日は成功です。祖母を起こさず、朝刊を届けることができました。そっと扉を閉めます。
5時55分、空明りが変わる時。ゆっくりゆっくりと、ぼんやりと暗かった視界が、徐々に慣れてきます。空の色味が変わっていく様を雲の流れとともに眺めます。
7時の≪珈琲時間≫、母が父に頼みます。今日の天候は安定しているので、「大丈夫そうやな」と父。珈琲を飲みながら、私にも何かできないかと思いました。
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母の車のタイヤの交換作業が始まりました。
父が≪冬用タイヤ≫を納屋の二階から降ろし、私も何か手伝えないかと覗きます。
今年は比較的暖かな日が続いた秋でしたが、例年だと12月には1度雪が積もる確率が高いので、11月に入ると給油所などは≪冬用タイヤ≫の交換を勧め始めます。
個人でのタイヤの交換は時間がかかり、なかなかに手間なことです。雪が降る前にとは思ってもなかなかに手が付けられず、という場合もありました。
11月の末に雪が積もったこともあります。≪冬用タイヤ≫の交換は早いに越したことはありません。
降ろした4つの≪冬用タイヤ≫は≪夏用タイヤ≫よりひと回り大きく重量があるので、扱いには少し苦労します。車体を≪フロアージャッキ≫で持ち上げ、≪夏用タイヤ≫を取り外します。
≪冬用タイヤ≫の擦り減り具合を見ながら、右前輪のタイヤを左後輪へと、昨年とは違うタイヤを使用し、交換していきます。
ナットを締めるときは、対角線上に徐々に締めていくと、タイヤがまっすぐな位置で固定され、車体が歪みなく安定します。
ほとんど父ひとりで出来てしまうので、私はタイヤ運びや道具渡しが中心でした。ナットを緩ませず締め、全てのタイヤを交換し、慣れた手つきですべての作業を終えた父は≪タイヤの空気圧≫を見に行きました。
昨年は暖冬でしたが、今年はまだ分かりません。
暖かくても厳冬でも、安心・安全に冬を過ごせるのは≪冬の守り神≫おかげです。