閑に恬と、

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+-極矮小世界観点-+

-安閑恬静-

【統合失調症】のち【双極性障害】【パニック障害】の青人草の一端が家族に支えられ生きています。

心気穏やかに過ごすことを志し、ざっくりと【日日】や【想い】を綴ります。

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珈琲豆の還る処


2023/07/17
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【爾今への手紙 七栞】


2年と少し前から始めた≪珈琲時間≫、毎朝≪珈琲豆≫を挽き、珈琲を淹れることを私なりに継続しています。


≪珈琲時間≫は家族が集まり、その日の予定の確認や天気の話など、他愛のない話をするのですが、その時間は何故かいつも心地が良いです。


毎月の初めにはその月の≪珈琲費用≫を家族全員から集め、費用を管理し≪珈琲豆≫を調達しています。頂いた珈琲もあり、だいぶ賑やかだった時期もありました。在りし日の珈琲たちです。



私が勝手に始めた≪珈琲時間≫なので、皆からも≪珈琲費用≫を受け取るのは気が引けたのですが、「喫茶店に通うこと思えば、安価だよ、」「毎朝起きたら淹れたての珈琲があるって贅沢なことだと思うよ、」と話してくれ、心が軽くなりました。


そして、珈琲を淹れを始めてから継続していることがあります。


毎朝珈琲を淹れるので当然、珈琲豆の出がらし、≪残滓≫が多量に残ります。≪紙製のフィルター≫は、毎回ゴミが出るので苦手意識が強く、それではどうすれば、と迷った末、≪ペーパーレスフィルター≫を使用することになりました。



そして、≪残滓≫はというと捨てるという選択はせずに、乾燥させ、畑の畝作りの時、元肥に混ぜて利用しています。毎朝≪残滓≫をバットに入れ、そのまま一日乾燥させ、乾燥したものは袋へ、と。



ある程度の量になると母が保管し、使用するべき時に利用してくれるので、困っていた私としては、希望が叶えられ安堵しました。


役割を終えたものが少しずつ集められ、改めて有効な存在の意義を成す。この事柄にどれほどの価値があるか、受け止め方は人それぞれです。


ですが、改善された基礎のもとに再生する力は、如何なる対象でも当てはまるのだなと、≪珈琲豆≫を通して感じました。


未来への標に自らを辿り、進み求める道や≪心身食住≫の保ちかたを勘案し、記します。
出来るときに、出来ることを出来るだけ。



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調髪の原状回復


2023/07/14
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≪美容院≫≪理容室≫≪床屋≫などを利用しなくなり、かなりの期間経ちます。年に1回程度、母に髪を梳いて量を減らしてもらっています。昨年の11月に調髪したので、もう7ヶ月以上経ちました。


店舗にはなかなか行けません。何度か発作的に≪過呼吸≫になったので、赴くのが怖くなってしまいました。


2年前の≪日記≫に記載した【調髪の基準】​の調髪の仕方が、以前からすこぶる姉に不評で「この切り方はない、髪が傷む、もう少しどうにかした方が良い」との意見。


母に手間と負担を掛けたくないと思ってしていましたが、結わって一括りにしてから≪はさみ≫で切り揃える作業は、髪の量が多くなります。


母も「手が痛くなると」と思いのほかやり辛いらしく、作業効率重視にした結果はあまり芳しくないとのことに。


この際、髪の長さはあまり変わらなくても、髪の量を減らせば、軽くなると言うことで、結局≪梳きブラシ≫で梳けるだけ梳く、という結論に至りました。


髪を短くすることはあきらめることに。


作業効率ばかり意識がいき、考え方の根拠のない自信が、母に迷惑を掛けていたのだなと、自分の取った過ちを再度しないよう気を付けていかなければならない、と改めて。


現在では、時間は掛かりますが、髪の量が減らせられるだけでも軽くなり、結わえば、長さはあまり気にしなくて良いことが見出せました。


お母さん今までごめんなさい、そして毎回感謝しています。



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ありがとうを、九十四回

2023/06/26
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。


先週、祖母の94回目の誕生日でした。毎年、おめでたい晴れの日には家族揃ってお祝いします。そして祖母は毎年「そんなことせんでいいのに」と複数の感情が入り混じった不可思議な表情をしてくれます。


笑顔を見せてほしくて「皆でおいしもの食べたいからだよ、」「そうそう、お祖母ちゃんの誕生日に託けてね」と戯言めいた言を皆口々に発します。「ありがとね」と祖母の表情が少しは柔らかくなった気配がしました。


まずは、母のお手製の≪握り寿司≫です。お祝いの会には欠かせません。母に感謝しつつ、この時のために胃痛を抑えるため≪緊張緩和薬≫を服薬していたので、ぺろりと完食する事が出来ました。


生誕祭に特有の歌を皆で謡いながら、ケーキの登場です。姉が≪メロンのショートケーキ≫を求めに行ってくれました。感謝です。



祖母が蝋燭を吹き消すと、「おめでとう」の大合唱です。こうして家族で毎回お祝いし、過ごせる事が至福です。そして何より祖母が一緒に居てくれることが有難いです。頑張り屋で頑固でお茶目な存在の祖母は大切な家族であり、「こうありたい」と度々思わせてくれる師なのです。


いつも傍に居てくれてありがとうね、お祖母ちゃん。




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言の葉と風味、風待月


2023/06/22
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。


先日、祖母が≪大豆の甘煮≫を作ってくれました。大豆を5合(約670g)一晩水に浸しておき、まずはひと煮立ち、そして灰汁をとります。



相変わらずの立ち仕事です。大息ため息つきながらとゆっくりと動き、灰汁をとります。そのあと何回か鍋を両手で持ち振りながら、「ふーっ、よいしょ、」と上下左右に大豆をひっくり返します。それから柔らかくなるまでコトコトと、1時間煮炊きます。


味付けは祖母独自の感覚、目分量です。
良い頃合いを見計らって≪砂糖≫を入れます。頃合いを見間違えると大豆の芯まで味が染み込みません。またコトコトと30分。


そして≪塩≫で引き締めます。≪醤油≫で旨味を足して、弱火で飴色になるまで煮詰めます。またまた、コトコトと1時間、そして「よいしょ、」と大豆をひっくり返すこと数回。



この頃になると甘さと旨味の風合いが重なった≪大豆の甘煮≫特有の香が部屋中に広がります。


小皿を差し出しながら「味見してみ、」と祖母が誘います。
「そんなに甘くないやろ、」「砂糖どのくらい入れたの、」「400」「結構入るね」「これでも減らした方や」と。


我が家の≪大豆の甘煮≫は甘さが、佳いい加減なのです。
今回も有り難くいただきました。




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添うように、生きる


2023/06/03
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。


以前からですが、祖母の記憶が少し、曖昧になることが多くなりました。


耳が遠く、聞き間違いなどは多々ありましたが、所謂、「言った」「言わない」や、「そんなことあったっけ?」と、数十分前のことを問いかけることが多くなりました。


本人も「今までとは違う、忘れっぽくなった」と度々こぼし、少なからず落ち込むようになった気がします。


「分らなかったら、繰り返し聞けばいいんだよ」「大切なことはメモするようにしよう」「大体みんなそうだから、分からない時もある」など示したり。


祖母との行き違いの時には、「そうだね、でもこうじゃない?」と一度祖母の発言を肯定してから、間違いに気づきやすいよう誘起させてみたりとなるべく、祖母に沿うようにしています。


それでも、最近は落ち込みやすくなって、私たちの会話にも「年寄りが、話に入らなくてもでもいい」と遠慮して、聞くだけになりました。


たぶん、会話の調子が早すぎて、聞き取れない部分が出てきたのだと思います。


唯一観るドラマも、「誰が何を言っているか分からない」「母さんに説明してもらわないと、話が分からない」と、また落ち込んでしまいました。


身体的に五感などが衰えてくるのは、高齢の祖母には、どうしようも出来ないことなのかもしれませんが、精神的に辛くなり、自分自身を責め、弱くなってしまうことが心配です。


私たち家族にとっては、「どうにかできないだろうか」とは思いますが、考えが捗りません。


安心感を、「大丈夫、みんないるから」と安心させることができれば、祖母も今の状況でも「大丈夫」と思えるのではないかと、勝手に思ってしまいます。


祖母の立場に立ってみれば、≪恐怖心≫≪不安感≫が強いのだろうと思います。これから自分はどうなるのだろうという。


今までも、これからも、一番近くで添うように生きたい。
それだけです。



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