裏庭珈琲茶会 三草
2023/04/20
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4月から梅雨まで陽のある日は時々≪裏庭珈琲茶会≫と称し、家の裏庭で珈琲を愉しみます。朝、6時30分過ぎに開催され、出席したい人だけ集まります。私は毎朝珈琲を淹れる担当です。
日中の温度が日によって差があり異なりますが、早朝はまだひやりと落ち着た風合いなので、少し着込みます。雨音が続いたので、土も苔もしっとりとした気をふわりと漂わせています。今日は二十四節気の≪穀雨≫です。
しばらく空を眺め、それから屋根の下に戻り珈琲を淹れます。その頃には陽の光は山から覗き、暖かさの度合いも少しは上向きになっています。裏庭に面した窓からそっとカップを差し出します。
萌木色の柿の木が光と調和し色の変わりを魅せてくれます。この時季の溢れるような瞬きを眺めるのが好ましいです。
これから刻々と命を積み重ね空と地に見守られながら、柿の木は緑を濃くして巡る季節と共にしなやかに朗らかに日日を過ごし、その満ちた広がりを眺められる時が私は愉しみです。
今日は夏日になる地域もあり、陽の光も増してきています。時季の度合いとしては少し並外れていますが、心を揺らさず、波立たせず「今日も一日大丈夫」と背を伸ばします。
心気に色よい巡りを、身体に陽の気を刻みこの日を過ごせることに感謝して。