続・どんぐりの帽子
2020/12/24
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歩廊を兼ねた3畳ほどの空間に一人ずつの机を。肩を並べ、会話時々喧嘩、そして冗談を言い合いながら作業をし、いつも共に過ごしています。
いつものように真剣に取り組む祖母。
1、2時間は同じ姿勢のような気がするのは気のせいでしょうか。
「休んだら、お茶飲む、」「ここまで仕上げたら」
なかなか休んでくれそうもありません。祖母は集中するとあまり周りを見ようとしません。
集中力の源は、≪どんぐりの帽子≫です。20日に祖母のお友達から≪どんぐりの帽子≫こと≪殻斗(かくと)≫を頂きました。
12月の初めに≪殻斗≫を探しに行って以来、祖母が気になっていたのをお友達が知り、数年前に取っておいた物をおすそわけして下さいました。結局私は何も祖母に出来なかったわけですが、祖母の愉しみが増えたみたいなので良かったです。
頂いて以来、折を見て作業をし、作業する時はすごい集中力で進めていきます。
ちりめん生地をアイロン掛けし、生地を円形に切り、綿を詰め、しぼり、≪どんぐりの帽子≫にボンドを付けながら詰めていきます。20個以上の≪どんぐりの帽子≫に、綿を詰め、≪ちりめんどんぐり≫を作っていきます。
愉しむというより仕事のようです。
それでも、祖母は出来上がるとホッとし、嬉しそうなので、その顔を見られるので、こちらも心地よい気分になります。
仕上がった≪どんぐりのブローチ≫は贈り物になる予定です。