気難しい年のころ
2020/12/16
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祖母は≪大活字本≫を集中して読み始め、父は≪薪ストーブ≫の前でうたた寝です。
早朝から仕事をしているので、かなり体力を消耗したのだと思います。
お疲れ様です。
母は美容院へ連絡、午後からの予約を取りました。
散髪の後、今日は母の≪髪の毛を染める≫作業を手伝います。
私自身も白髪が目立つので、一時期は染めようかどうか相当悩みました。
かなり前から数本ずつ白髪が生えてきて、その時はよく、祖母に抜いてもらいましたが、抜いても抜いても、目立つものは目立ちます。
「孫の白髪を祖母が抜くなんてね」と、祖母と戯れ事を言いながら十本以上抜いていました。
白髪を抜くことはかえって悪化するのですが、髪の表面上に生えているのが気になって、当時はかなり神経質になっていました。
そして、暫くしてからは、ある程度は気にならなくなりました。白髪は以前より更に目立つようにはなってきましたが。
格好を気にしていても仕方がない。誰にも迷惑かけていないのだから。
家族以外の方とは出会うことはないのに、何故か人の目を気にしていました。
どこかですれ違う人は一瞬見て、見苦しいと思うかもしれませんが、そこまで注視するわけでもなく、興味もあるわけないのですから。
滅多に出歩かない私がそこまで意識をしても意味がありません。
それにもともと髪質が良くないのに染めるともっと悪くなる、とあきらめもしやすくなりました。現在では、まだら模様のようになっているので、これからまた悩む時が来るかもしれません。
それはそれで仕方がないので、その時に考えることにします。
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すっきりと散髪した母の髪を染め始めます。
おおまかには母が自分で染めるのですが見えない所や細かい部分は私の出番です。
「どう、気になるところある?」「ないよ、きれいに染まってるよ」
最後にお礼を言われましたが「こちらこそ今度調髪お願いします」と頼みました。
≪身だしなみ≫は人のために整える場合もありますが、主に自分がいかに心地良く。
心を乱されずに月日を送り年を重ねれるかと、愛おしい価値もあると思います。
今後も、悩み続けたいと思います。