秋の暮れ、おもう
2020/11/30
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3時15分、朝刊を祖母に届けようと。部屋を開けると、数独を片手に固まっていたので、眠っているのかと思っていたら急に振り向かれ、「起きとったんか」「持ってきてくれたんか」と二人同時に。少し会話してから今日の調子を聞きます。
5時55分、空明り。窓を開けると、ひやりとした空気が舞い込んできます。雲の流れを見ながら、空の色味を。薄い青、仄白い色、少し黄味がかった光、色が溶け合うように3層に広がります。
7時10分、≪珈琲時間≫。今日の天候や、予定を話し、淹れたての珈琲を飲みます。「おいしい」の一言が今日の活力です。
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11月も今日で暮れ、終いになります。≪日記≫のおかげで数々の瞬間に出合うことが出来ました。今までの私であれば、通り過ぎているであろう日々を、少なからず≪気づき≫、今年は特に季節を味わうことが出来ました。
秋は好ましい季節です。朝晩は冷え込み、日暮れも早く、物侘しく感じられますが、陽だまりや澄んだ空気、静けさなど、季節の移ろいのようなものが一日の中で感じられ、ひっそりと日が治まっていく。そのような感覚を今年も与えてもらった気がします。
四季のひとつである秋ですが、どの季節もそれぞれの特徴があり、私たちにいろいろな感情をもたらせてくれます。
四季を感じられるというのは、特別で、自然の恩恵に生かされているのを、改めて思い出しました。
春夏秋冬の季節も、瞬間瞬間の感覚を重んじながら時を過ごせば、日日は輝いて見えるのでしょう。
流れる時に身を任せるだけではなく、
如何に物事を感じ取りながら生きていくか、一心の日々は続きます。