成りに実る
2020/11/24
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3時15分、朝刊をそっと祖母の枕元へ、と、と危なかったです。なんとか、成功です。眠りの浅い祖母を起こさずに朝刊を届けることができました。
5時55分、空明りは辺りがまだ暗いうちから全体を眺めます。徐々に目が慣れてきたら、仄白くなるまで雲の流れとともに空の色味を見ます。薄い青白に淡く黄の色味が光とともに射します。
6時50分、≪珈琲時間≫。
今日は動きやすい気候になるとの予報とのこと。皆の予定を確認しながら、怪我には気をつけようと、お互い口にします。
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11月も下旬ですが、過ごしやすい日々が続いています。今日は活動しやすい気温で、皆いそいそと行動をし始めました。
父は山の草刈り。祖母は散歩のあと、拾った大豆の選別作業を。そして母は、たくあん用大根を30本≪大根引き≫しました。
午前中から、皆の仕事量に圧倒されます。
相変わらずの優れない調子の私は置いて行かれるばかりです。皆のためにと言えば、昼食後また珈琲を淹れることぐらいです。
そして、母は午後からまたもや収穫作業を始めました。今度は≪生姜≫です。11月の初旬に、≪甘酒生姜風味≫をするために採った≪新生姜≫の仲間たちは、約20日間土の中で熟成されていました。
寝かせておくことで、しっかりと、大きく実りました。
母はこの≪生姜≫でしたいことが2つあるそうです。
ひとつは、≪生姜の甘酢漬け≫、そして≪梅酢の紅しょうが≫です。昨年も少し作れたのですが、今年はしっかりと出来るよう努めたいとのことです。
夕食は、昨年作った≪梅酢の紅しょうが≫が入った、≪のり巻き≫でした。
冷蔵庫にあるもので手軽に作られた≪のり巻き≫と、≪なめこのお味噌汁≫と≪赤ずいきの酢の物≫と一緒に食します。
≪梅酢の紅しょうが≫の入った≪のり巻き≫は、酢飯にぴたりと合います。風味があるだけで味わい深くしてくれるので、家族は皆好きです。
≪生姜≫をじっくりと成熟させ収穫した母は、今年も≪生姜の甘酢漬け≫と≪梅酢の紅しょうが≫作りのため。もう一度気合を入れているようでした。